2007年12月15日

睡眠薬強盗にやられた話 〜その1〜


フィリピンも90年代に入って、ラモス大統領のときには『アジアの虎』と呼ばれて、経済的にも勢いに乗った時期を迎えたことがありました。
今はまったく面影がありません。
相変わらず、政争に明け暮れています。
このころには、日本の企業もずいぶん進出してきましたし、日本人にもいろいろな人がいました。
勢いがあったのです。

ある会社の社長さんの話です。
実に愉快な人でした。

そのころ、マニラでは睡眠薬強盗がはやっていました。
私の先輩のサンミゲルビールが大好きな人が、引っかかりそうになりました。

グリーンベルトのそばのパセオデロハスの交差点で信号待ちをしていたときに、スーツを着たちょっと裕福そうなフィリピン人が声をかけてきました。
『どこまで行くのか?』と聞かれて、
『ガダルペの家に帰るところだ。』と答えたそうです。
送っていってやるから車に乗りなさいといわれて乗せてもらったそうです。
シティバンクの副支店長の肩書きの名刺をくれて、ジュースでも出しなさいと運転手に声をかけました。
運転手が振り返ってジュースをくれたのですが、彼は甘いものは苦手でしたし、大してのども渇いていなかったので、『いらない。』と断りました。

すると、態度が一変したそうです。
『申し訳ないが、急用を思い出したので、そこの角で降りてくれ』といわれました。
車が止まって、降りようとすると、
『ちょっと待ってくれ。そのドアは中から開かないんだ。』といってドアを開けてくれました。

ジュースも飲まなかったし、あまりお金を持っているように見えなかったので、これで開放してくれたようです。
『ジュースを出しちゃあ、だめだよね。サミゲルビールだったら100%飲んでたのに・・・』とからかうと、
『途中からこれはおかしいと思ってちゃんと警戒していたんだから!』と胸を張りました。
『ほんとかいな・・・。たまたまじゃないの?』

そんな話があった2〜3日後のことです。
その社長さんのところに言ったときに、『睡眠薬強盗がはやってますよね。私の知り合いが引っかかりそうになったんですよ。』という話を始めたら、
話をさえぎって、『実は俺もやられた。』と言い出しました。
ちょうど知り合いが声をかけられた日の翌々日でした。

先輩が声をかけられたのが木曜日、社長がやられたのが土曜日です。
同じ人物による仕業だと思われました。

土曜日、社長は歩いてグリーンベルトからランドマークにいって買い物をしてきたようです。
買ったのは、簡単な日常雑貨と食料品。
買い物袋を抱えて帰る途中に声をかけられました。

同じようにシティバンクの副支店長の名刺を出して、日本からの手紙を翻訳してほしいと声をかけてきたそうです。
社長は、これはやばそうだ!と瞬間的に思ったそうです。
そこで、翻訳してあげるのはいいけど、この場にしてくれ、どこかにいくのならできないといったそうです。
彼は、『わかった。手紙は車の中にあるので車まで来てほしい。』といいました。
社長は、彼と一緒に車に乗り込みました。
そこでジュースを出されたそうです。
(きた・・・)と思いました。

これを飲んではいけないと思ったそうですが、まったく飲まないのも失礼な気がした社長は、軽く口をつけて飲むふりをしたそうです。
そこから記憶がなくなった。
それほどきつい薬なのです。
気がついたら、どこかわからない家のベッドで寝ていました。

長くなってきました。
続きは今度ということで・・・・。



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posted by マニラのおぢさん at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと前の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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