2008年07月25日

残された家族

夕べは遅くまで仕事していました。
お客のところを出たのが8時近かった。

長い打ち合わせでタバコが切れてしまっていたので、ガソリンスタンドのコンビニで買おうと思っていつものカルテックスに車を停めました。
呼ぶ声が聞こえます。
友人が顔を出しました。
私の車を見つけて後を追ってきたそうです。
どうせ、ガソリンスタンドに寄るだろうと・・・・。
読まれていました。

スタバでコーヒーを一杯。
こういうのは、うれしいハプニングですよね。
(-^〇^-) ハハハハ

さて、昔の話に戻りましょう。

いろんなことがわかってきました。
ちょうどそのころ、OX社には組合を作ろうという動きが出てきたそうです。
きまじめ工場長は、労働問題に発展しては大変だということで、全部の従業員を10人くらいのグループに分けて、毎晩のように会食をしていたそうです。
従業員一人ひとりと顔を突き合わせて、一緒に食事をしながら会社に対する不満や要望を聞くということで、労働問題に発展しないように努力していたわけです。
ローカルの従業員は300人くらいいただろうと思います。
口で言うのは簡単なことですが、一緒に話を聞くというのは大変なことです。
腹の立つこともたくさんあっただろうと思います。
そんな最中に倒れてしまったのでした。
『会社に殺された。』事情に詳しい人の中にはそんな感想を漏らしていた人もいます。

ハリガネ先生はこの辺の事情をよく知っていました。
一番近くにいたわけですから。。。

本社は、日本の家族に対してだけ、補償の交渉をしようとしていました。
確かに本社には日本の家族しか正式には届出がされていませんでした。
ただ、フィリピンの家族はずっと一緒に暮らしており、ふたりのかわいい子供たちがいます。
この家族がきちんと生活していけないようでは、会社としての責任を果たしたとはいえません。
こんな風にハリガネ先生は考えたようです。

本社の責任者たちと真っ向からぶつかり合ったわけです。
その甲斐があってか、フィリピンの家族にも一定の保証金が支払われたようです。
きまじめ工場長の奥様は、このお金を元手に文房具や消耗品の卸販売の会社を作りました。
会社の名前は、ふたりの子供の名前をつなぎ合わせたものです。
OX社は、それ以来文房具や消耗品をこの会社を通じて購入しています。
今はどうなのかはちょっとわかりませんが、少なくとも10年以上、こうやって家族のことを支えてくれたのでした。

ハリガネ先生は、ここで少しがんばりすぎたようです。
『明日はわが身・・・』という思いも多少あったのかもしれません。
本社の役員たちを自ら説得したのです。
これが、逆に本社の不興を買うことになってしまいました。
やがて、少しずつ職場いじめのようなことが始まりました。
もちろん、フィリピンの工場の人たちはハリガネ先生のことを良く知っていて慕っていました。
仕事ができて、部下にも優しい・・・そんな評判でした。
これがまた本社の不興に輪を掛けたのです。

ハリガネ先生が会社の代表としておこなっていたいろいろな社会活動は制限されました。
会社の中で、会社のことだけをやっていればいい・・・・確かにそうかもしれませんが、ある程度の規模の会社になったら、業界や日本人社会、ひいてはフィリピンに対する貢献ということも考えなくてはいけません。
ハリガネ先生の視野の広さは、OX社では受け入れられなかったというわけです。

こうして、この事故からしばらくたった後、ハリガネ先生はOX社を終われるように退職したのでした。
いろいろと難しいものですよね。

残された家族と私たちの家族は、前にも増して家族ぐるみの付き合いをするようになりました。
奥様や子供たちが心配だったのです。
仕事は、約束どおりOX社を中心に何とかやっていけたようです。
きまじめ工場長の命日や’死者の日’にお墓におまいりにいったりもしました。
娘さんに私の娘のゴッドマザーになってもらいました。
奥様のいとこが結婚するときに、私が保証人にもなりました。
最近は長いことお会いしていません。
あの女の子も今では立派な女性に成長していることと思います。

時の流れは速いものですね。。。。



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posted by マニラのおぢさん at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | おぢさんの昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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